矢ヶ﨑（やがさき）しのぶ さん
Ayantsu（アヤンツ）店主
宮古島産の良さを広めたい
皆さんは「白いテリーヌ」をご存知でしょうか？今回は宮古島産の食材を使用し、手作りスイーツを販売しているAyantsu（アヤンツ）の矢ヶ崎さんにお話を伺いました。
■宮古島に来たきっかけや思いを教えてください。
私は神奈川県横浜市出身で、宮古島に来る前は貿易事務の仕事をしていました。小学生の頃より母に教わりながらお菓子作りを楽しんでいました。母はパン屋を営んでおり、幼い頃から食に親しむ環境で育ちました。家族のため、子どもたちのために、誕生日やクリスマスなどのイベントごとにケーキを作っていました。初めての一人旅で宮古島を訪れた際、島の空気と景色に心を奪われ、「いつかここに住むんだろうな」という直感を抱きました。その後、運良く部屋が見つかり、６年前に移住しました。島の豊かな自然と、穏やかな時間の流れは生活に心地よく馴染み、温かい人々との出会いにも恵まれ、日々感謝しています。宮古島に移住後「郷家〜はなれ〜」さんで働くにつれて、さらに島の豊かな食材に触れ、その魅力に感動しスイーツ作りに挑戦するようになりました。特にチーズテリーヌは、素材の味を最大限に引き出すことを大切にしながら開発しました。チーズテリーヌを通して宮古島の食材の美味しさを届けたいという思いで、製造・販売に取り組んでいます。
■おすすめのメニューを教えてください。
看板商品は白いチーズテリーヌ『カマンベール入りチーズテリーヌ』ですが、特に人気なのは宮古島産の食材を使用した『宮古島レモンのチーズテリーヌ』です。地元で採れた新鮮なレモンの爽やかな香りと酸味が、濃厚なチーズテリーヌと絶妙に調和しています。季節感あふれる味わいで、島の魅力をスイーツとして楽しんでいただける一品です。また、開催中の「んまむぬ杯」にもエントリーしている「黒糖エスプレッソチーズテリーヌ」と「宮古みそ黒糖クッキー」もありますので、そちらも是非ご賞味ください。
■この仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
スイーツ作りを通して、人々に笑顔と幸せを届けたいという思いで、日々心を込めて取り組んでいます。特に、宮古島が誇る食材の美味しさや魅力をスイーツという形で伝えていきたいと考えています。島ならではの素材、自然の恵み、そして季節ごとの味わいを大切にし、Ayantsuでしか表現できない唯一無二の味を追求しています。また、観光で宮古島を訪れた方が、「また宮古島に来たらAyantsuのスイーツを食べたい」と思い出してくれるような旅の記憶に寄り添う存在でありたいと願っています。地元の方々にはもちろん、素材を育ててくださっている農家さんにも、「宮古島産はこんなにも感動するほど美味しい」ということが伝わるよう、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。お客様の「美味しい」という言葉や、スイーツを食べた瞬間の笑顔は、私にとって何よりの励みであり、これからも学び続けようという大きな力になっています。今後も宮古島の恵みを生かしながら、心が温かくなるようなスイーツをお届けしていきたいです。
■今後の目標（展望）を教えてください。
宮古島の食材が持つ本当の美味しさや価値をもっと多くの方に知っていただけるよう、Ayantsu のスイーツを通して発信していきたいと考えています。地元の方にも観光の方にも宮古島産の美味しさを伝えていけるよう私自身もまだまだ学び続け、島の食文化の奥深さを理解しながら、それをスイーツで表現していき、「この島の美味しさ」をしっかりと伝えていきたいと考えています。現在はEＣサイトと公式ホームページを作成中で、観光で来島される方の思い出に残るスイーツ、そして地元の方々にも気軽に手に取っていただけるスイーツづくりに取り組んでいます。将来的には、島内外で宮古島の食を感じられるブランドへと育てていくことが目標です。私自身が宮古島の野菜や果物に出会ったときの感動を、多くの人にも味わってほしい。その気持ちを大切にしながら、これからも島の魅力をスイーツで届け続けていきたいと考えています。また、宮古島ならではの楽しみ方として、島の伝統酒・泡盛に合うおつまみスイーツの開発にも取り組んでいます。スイーツ＝甘いという枠を超え、泡盛の豊かな香りや余韻に寄り添う新しい味わいを提案することで、島の食文化をより幅広く楽しんでいただけるよう挑戦を続けています。
今回お話を伺って、宮古島の食材の良さをたくさんの人に伝えていく為に日々挑戦し努力していて、宮古島の為に恩返しがしたいという気持ちが伝わってきました。皆さんもAyantsuさんのスイーツで宮古島の食材の良さを再確認してみてはいかがでしょうか？
Ayantsu（アヤンツ）
平良字西里570-2（泡盛と沖縄料理 郷家 １Ｆ）
お問い合わせ 070-9053-1497
※営業は土日祝となっております。
