20周年 宮古島の色と光に感謝

20周年 宮古島の色と光に感謝

天の川 智子(あまのがわ ともこ)さん

メテオールカラー代表
カラーケアコンサルタントAURA-SOMA®ティーチャー
水彩画家 オーラヴィジョンアーティスト
佐良浜嫁
https://meteor-color.com/

色とアートで宮古島を伝える

 今回は宮古島でカラーセラピー・オーラソーマとオーラヴィジョンアート作家として活躍するメテオールカラー代表の天の川智子さんにお話を聞いて来ました。

■宮古島との出会いは?
 1992年に宮古島と関西空港との直行便が就航したんです。当時私はツアーコンダクターの仕事をしていましたが、エアー沖縄大阪支社の所長さんから「宮古島に行ってくれないか」とオファーをいただいて、転職して初めて仕事で宮古島に来ました。
 初めて島に降りた時、「こんな所が日本にあったんだ!」と一目で宮古島に魅了されました。それから10年以上、何度も宮古島を訪れました。島の居酒屋で短期のアルバイトをしながらダイビングの資格を取ったり、理由をつけて宮古島に通いました。

■移住を決めたきっかけは?
 10年の間、私はツアーコンダクターの仕事を辞め、以前から興味のあった色彩心理学やカラーコーディネーターの資格を取ってオーラーソーマとアートの仕事をしていました。宮古島にツアーコンダクターとして行った時の滞在は東急リゾートだったんですが、そこで親しくなったスタッフさんと大阪で会う機会があり、私の仕事に興味を持って下さり、「東急リゾートで何かしてみませんか?」と言われ、2005年の7月に1カ月間、東急リゾートの一角でアートとオーラーソーマのボトルを展示して小さなイベントを開催したのです。そのイベントで沢山の方との出会いがあり、移住が決まりました。

■オーラーソーマについて教えて下さい。
 私がオーラーソーマの話をする時、途中で宮古島の話になるくらい島のエネルギーそのものだと思っています。宮古島のように色鮮やかな景色はなかなかありません。あと光ですね、太陽光線がすごいんです。宮古島の色と光がオーラーソーマそのものなのです。人間のことをヒューマンといいますが、ヒュー=色、マン=人、なんです。色を通して自分自身を知る、自分自身の内なる神様を知ることができます。「色は心の鏡」「あなたが選ぶ色はあなた自身」です。自分が何を思っていて、何を必要としているのか、求めているのに得られないのは何故なのか?を知ることができます。才能、個性を認識するものです。
 私とオーラーソーマの出会いは私がディスプレイデザインアカデミーという専門学校でカラーコーディネートの勉強をしている時でした。大阪の帝国ホテルでディスプレイの展示会があり、その会場にあった「カラーセラピー」という本に後光が差していたんです。必然の導きだったと思います。

■オーラヴィジョンアートとは?
 カラーコーディネートの勉強をしている時に絵を描く楽しさを知り、オーラーソーマと同時にアートの活動も始めました。大阪で個展を開いた時、多くの作家の先生方から「あなたはプロになるのか、趣味でやるのか決めなさい」と言われました。丁度その頃、絵の注文もいただいたのでプロでやっていこうと決意しました。それから20年、予約が一年先まで埋まっているという信じられない状態が続いてます。私は自身の絵に「オーラヴィジョンアート」というタイトルを付けています。オーラは「魂と光」、ヴィジョンは「現実化」です。私達の「心や魂を現すアート」です。作品を描く時にはご依頼の方にオーラーソーマのカラーボトルを選んでいただき、その方の心(色)のストーリーをお話ししていただきます。そこから一枚のアートに仕上がっていきます。その活動の延長で2020年コロナの年から〝おなかいっぱいプロジェクト〟という慈善活動もさせていただいています。毎年、全国各地へ発行販売している画集カレンダーの売上金全額でお米を講入、宮古島をはじめ各地の子ども食堂や社会福祉協議会に寄付をしています。3年間で約120万円分、三トンのお米を寄付させていただきました。また、2018年には私の先祖よりご縁のあった世界遺産の高野山宝亀院に弁才天を描いた複製画を奉納、翌年にはその原画、幅2メートル、高さ1.5メートルの大作を英国オーラーソーマ本校に献上させていただきました。

■20周年を迎えて
 先日オープンしたばかりのヒルトン沖縄宮古島リゾートで当初からお世話になっていた方々をお招きして20周年のセレモニーをさせていただきました。20年という長い期間続けてこれたのは関わった全ての皆様のお陰です。感謝を忘れずにこれからも、皆様のお心に寄り添えるアーティストとして、一生現役でこの仕事ができればと思っています。

 宮古島を色とアートで表現する天の川さんの今後の活動が楽しみです。徳洲会病院の斜め向いのサロンには美しいアートが数多く展示されています。一度お出掛けしてみてはいかがでしょうか。

2023年12月号掲載