イチゴ一会♪

イチゴ一会♪

平良 繁和(たいら しげかず)さん
あまいの大好き!農園 園長

日々進化!
皆さん宮古島産イチゴを食べた事ありますか?
今回は宮古島でイチゴ農家第1号「 あまいの大好き!農園」園長の平良さんを取材してきました。

自慢のイチゴトラック(ナンバーにもご注目!)

■宮古島でなぜ農家を?
 
 もともと家業がサトウキビ栽培をしており、小さいころからサトウキビ栽培の仕事を見て育ち、その過酷さから農業以外の仕事をしたいと思い東京で就職しました。
Uターンして就農したきっかけは、自分の夢が雪国へ行って雪おろしをやってみたかった。
逆の発想で、サトウキビの収穫を体験したい人がいるかもと思い「平良さんちの農業体験」を企画して希望者を募ったことがきっかけです。
募集してみたところ、好評だったんです。
視点を変えてみたらおもしろくて、自分も農業をやってみたくなり帰ってきました。

■今の現状を教えてください。

 2014年、ハウス2棟でメロン栽培からスタート。
ちょうどそのころ、沖縄でもイチゴを作り始めた人がいるという事を聞き、ハウスの片隅に植えてみました。
現在はメロンとイチゴをほぼ半分ずつの割合で栽培しています。
 次にしたかった夢が、自分でイチゴ大福を作る事でした。
自分は無類の甘党なので、東京では和菓子の食べ歩きが楽しみだったんです。
ところが島では販売しているお店がなく、大好きなイチゴ大福を食べられない日が続いてました。
地元の洋菓子店にうちのイチゴで作ってほしいと持ち掛けたのですが、受けてくれる所はなく、それなら、自分で作ろうと思い、お菓子作りはおろか、料理の経験もほとんどなかったので、ユーチューブを見ながら作りました。
当初、専門家による評価は30点。
フルーツとあん、もちのバランスが悪く、これじゃ大福とは呼べないと言われました。

■今後の目標などを教えてください。

 専門家のアドバイスを受けながらいちご大福の改良を重ね、段々と大福らしくなってきました。
今後はメイド・イン宮古島のフルーツ大福として、認知されるような商品にすることが目標ですね。
また、今回「第6回んまむぬ杯」にも出品しました指定食材「宮古島産鮪」を使用した「まさかのマグロパイ」を出しました。
皆さん食べていただけましたか?
今後もマグロパイ以外にも何か挑戦したいですね(笑)。
 サトウキビは国の補助があって安定していますが、これからはそれに頼るより、自分でお客さんを見つけていくような農業のほうに僕は可能性を感じています。

 以前はやりたくないと思っていた農業が今、こんなにも楽しい。
自ら切り拓いていくおもしろさを笑顔いっぱいで答えていただき、自分もこれから先の人生を楽しもうと改めて思いました。
もうすぐ宮古島でも美味しいイチゴの時季になります。
是非食べてみてくださいね♪

2023年1月号掲載