2021年10月号掲載「さとうきびの価値を高めたい」

2021/09/30


■ 松本 克也さん
オルタナティブファーム宮古  代表


答えのない模索を続けている

みなさんはさとうきびと島バナナについてどのくらい知っていますか?今回はオルタナティブファーム宮古で黒糖&島バナナスイーツづくりを体験しながら、代表者の松本さんにお話を伺って来ました。

■宮古島に移住したきっかけは?
子どもが生まれ、妻が食事に気を遣うようになり、今まで無意識に頂いていた野菜やお米はどのように育っているのか、食のルーツである農業に興味を持つようになりました。丁度その頃に家族旅行で宮古島に来ました。初めて宮古島へ来た時の感動は今も忘れません。チャンスがあれば移住したいと思う、憧れの土地になりました。ある時、自然食品などを扱うプレマ(株)さんが宮古島で農産事業立上のスタッフを募集するという情報を得て、すぐに飛びつきました。 農業経験がなく、あまり宮古島のことを知らない私が、新天地・宮古島で新たな事業にチャレンジするに当たって、強力なサポートを提供してくれる環境が整いました。『これは偶然ではなく必然』と感じて宮古島に移り住み、農産事業を始めることになりました。

■オルタナティブファーム宮古について
オルタナティブファーム宮古は「先人が育み・守ってきた宮古島の自然・文化資産を礎にお客様と共に喜びと感動を創造します」を理念に活動しています。主な内容としては、黒糖&島バナナスイーツづくりを体験してもらいながら、畑から食卓まで食の循環や自然の営みを、美味しく、楽しく学べる場所となっています。

■この事業を通して伝えたいことは?
宮古島の魅力や自然の営みの面白さ、素晴らしさをさとうきびと島バナナを通して伝えていきたいと思っています。宮古島は「さとうきびの島」と言われている一方で、専業農家が少ない実態がありますが、それはさとうきびだけではやっていけない厳しい現実があるからだと思っています。一朝一夕にしてすべての課題を同時解決する飛び技が出てくるとは思いませんが、持続可能な発展を目指して「宮古島のさとうきびにしか出来ない」製品・サービスを生み出し、その価値を高める様々なチャレンジ、試行錯誤があって良いと思っています。例えば活性炭やバイオコークスへのバガスの利活用も興味深いと思っています。今は地元でもさとうきびをかじったことのない子どもたちが増えているようですが、先人が育み、守ってきたさとうきびや黒糖文化の価値を大切に伝えていきたいと思っています。

■今後の目標は?
コロナが落ち着いたら、地元の学生たちに宮古島の文化を体験してもらう場を提供したいと思っています。また、来年の2月からは「プライベートツアーガイド」という新しいサービスを始める予定です。これはマンゴーやもずく、宮古みそ、島豆腐、泡盛などの生産者を訪ね歩く事を特徴としています。生産者の思いや努力を知ることで、お店で頂く地元の料理がさらに美味しく魅力溢れるものに感じられると思います。井戸や鍾乳洞など宮古島の自然環境を見聞し、伝統の食文化の生産現場を訪れるツアーを通じて、自然環境と人の努力が作り上げてきた宮古島の歴史や文化の魅力を体感してほしいと思っています。今回、お話を伺ってみて宮古島の農業が直面する問題、疑問を多く持っていてそれを解決したい!より良くしていきたい!という宮古島に対する熱い思いを聞くことが出来ました。観光で来た方は一歩踏み込んだ宮古島の魅力を、地元の方は改めて宮古島の素晴らしさ、可能性を、「オルタナティブファーム宮古」の体験を通して発見されてみてはいかがでしょうか。

ご予約・お問合せ
TEL.090-7205-5199
HP/https://alternative-farm.com/company