2021年6月号掲載「宮古島の未来のためにできること」

2021/05/31



株式会社うるばな宮古
■加藤 洋平さん


からだも、はだも、きれいは宮古から

宮古島の自然の中、農薬・化学肥料・堆肥を一切使用せず育てた「宮古ビデンス・ピローサ」で、ハーブティやコスメをを製造、販売している株式会社うるばな宮古。宮古島の自然そして、人のカラダにも優しい商品を生み出す企業で働く、自らをハイブリット農家と称する加藤さんにお話を伺ってきました。

■宮古島に来たきっかけを教えてください。
宮古島にきて7年になります。来た時は沖縄県の職員で畜産の専門職として主に若手青年牛農家の指導・支援をメインに仕事をしていました。3年間畜産の仕事をしてきましたが、宮古島の農業を知れば知るほど、ある思いが強くなってきました。それは、宮古島には良い野菜や生産物を作る優秀な農家さんがいて、そしてその食材を料理して美味しく提供する腕の良い料理人がいる。しかしその間を繋ぐ人がまだまだ足りないと感じ、私もその一人として宮古島に貢献したいと、1年ほど考えた末に退職する事にしました。

■今の会社を選んだきっかけを教えてください。
宮古島の農業を考えたときに、一般的ないわゆる「慣行農業」は確立していても、自社のような農薬・化学肥料・堆肥を一切使用しない「自然農法」は、やることは出来ても、利益を出そうとするとまだ難しい。周りからは、今時そんなやり方は無い。儲かる訳がない。と今でも言われています。私自身も半分そう思っていたのですが、この会社は長年実践しています。この農法を研究し技術として完成したら、「宮古ビデンス・ピローサ」だけでなく、一般的な作物でも応用できるかもしれない。と考えるようになりました。実現すれば、農業の幅が広がり、さらに宮古島の農業が生き残る為の選択肢が増える。この島の農業を続けて行く上で、人がやらないこの方法を研究したいと思い、この会社を選びました。

■宮古島の農業を続けて行く中での構想は?
宮古島にはたくさんの農産物、特産品がありますが、上手に活用されておらず、持続的な六次化産業に発展したものが少ないように感じます。島内に設備や技術者がいないので、島外で加工しなければならず、価格を抑えて良い製品を作ることが難しいからかもしれません。高価で、初期投資が大きくなるので、なかなか参入しにくい分野なのだと思います。また、そういった施設がないので、加工できる技術を持つ人が少なく、人材が育ちにくいことも課題のひとつです。そこで、会社でも個人でも、気軽に加工、商品開発や研究ができて、専属の技術者がいる施設があれば良いと思いました。多大な初期投資や借金を抱えなくても、良い特産品で良い製品を作って販売できる施設です。そこで働けば加工や製造に関する専門的な技術と知識を身につけられる。そうすれば、より待遇の良い仕事に就けるかもしれない。しかもその施設や機械が日本でもトップのものであれば、技術者もトップの人が働いてくれる。研究開発もトップのことができるようになり、そこで生み出される製品も、働くことで得られる経験も、日本で最高峰のものが宮古島で得られるようになる。そしてエシカル(倫理的)でエコにも配慮した施設(再生可能エネルギーの積極的活用)、そんな施設があれば、きっと日本で初めての、SDGsをすべて解決する施設「SDGsセンター」が作れるかもしれないと思いました。私ひとり、自社ひとつでは難しいことだと思いますが、多くの仲間と夢を共有して、宮古島市や地域と連携すればきっと作れると思っています。宮古島だから良い教育、良い仕事、良い物が得られない。ではなく、宮古島だからこそ良いモノ、良いコトがたくさんあるようになって欲しい。ネガティブなことを、見方と発想を変えてポジティブなことに変えていきたいと思います。

■加藤さんを動かす原動力はなんですか?
自分の住んでいる島の為という思いもありますが、単純に自分の子どもの将来の為ですね。子どもが大きくなった時にこの島を良い島だと思って貰いたい。そう思うと他人事ではないですから。自分や自分の子どもが幸せに暮らせるよう、私の専門は農業ですが、その分野で将来に残せるものを作っていきたいと思います。

今後はSNSを通じて、次の世代を担う子供たちを育てているママたちがより子育てしやすい環境となるよう、様々な取り組みをしていきたいとお話してくださいました。うるばな宮古のInstagramでは、ハーブティやコスメの情報以外にも、 からだの中からきれいにしてくれる情報が満載です。ぜひご覧ください。

うるばな宮古Instagram @urubana_official