2021年5月号掲載「アロエが興した軌跡」

2021/04/28


■砂川 勇人さん(真ん中) しろう農園 代表
■ 酒井 宏さん(左から2番目) しろう農園 専務


宮古島育ちのアロエベラ

上野地区の上野ドイツ文化村から西に1㎞ほどのところにあるヤギがいるカフェをご存知でしょうか?
今回は宮古島の新しい観光スポットになっている「しろう農園go at café」の砂川さん・酒井さんにお話を伺ってきました。

■しろう農園の活動について。
平成11年頃に宮古島市(旧下地町)の第三セクターが中心となり、宮古島の気候に適した作物として、アロエベラ栽培・加工に取り組んだうちの一農家として、アロエベラの栽培を開始しました。販路開拓のため、独自のアロエ商品のネット販売を開始したことが契機です。オーガニックの認定農場を有しているため、アロエベラ栽培で最も手間のかかる、雑草管理を除草剤を使わず、沖縄・宮古島で身近なヤギにアロエ畑の除草管理をさせ、ヤギの糞をたい肥にして畑に戻す、無農薬循環型農業を行っています。広大なアロエ畑にヤギが放牧されている光景が話題となり、徐々にファンを拡大し平成30年にふれあい牧場を開園しました。当初はテントで仮設営業を行っていましたが、令和2年12月にふれあい牧場、アロエカフェ、アロエやヤギ関連のアンテナショップの複合施設を農園内にオープンしました。敷地内には加工工場も有しており、アロエ関連の自社6次化商品の開発、化粧品や飲料メーカー等への原料供給を産地直送で行っています。令和元年からは養蜂も開始しました。それらの活動が徐々に評価をいただき、令和元年度には農水省6次産業化アワード食料産業局長賞を受賞、令和2年には内閣官房・農水省ディスカバー農山漁村(むら)の宝において、優良事例として選定していただきました。

■ふれあい牧場の一押しは?
農園のシンボルはカラフルなヤギピラミッドです。ヤギブロックは、高いところを好むというヤギの習性を利用し、沖縄ではおなじみの、台風で建物等が飛ばないように使われるトンブロックをカラフルに塗装して積み上げました。ブロックに乗っているヤギは置物と思われることも多いのですが、みんな本物です(笑)農園内ではヤギたちへのエサやりや、子ヤギたちへミルクやり、リードを付けて園内のお散歩コースを一緒に歩いたりする体験をお楽しみいただけます。ハンモック広場やアロエのミストシャワートンネル、カラフルなブランコなど、見どころもたくさんあります。園内にはヤギのほかにもニワトリやウサギ、ハムスター、看板犬のラッキーとハナもお出迎えしています。

■アロエベラについて。
アロエは昔から医者いらずと言われており、アロエベラには特有の成分を含め、200種類に及ぶ有効成分が含まれています。その効果・効能については、紀元前から自然薬として重宝され、抗酸化物質を豊富に含み、消炎作用や抗腫瘍作用などから、現在でも医療や美容の分野で広く使われており、スーパーフードとしても見直され、様々な研究が今でも進んでおります。例えば食べたり飲んだりすれば、腸内環境を整えることで、便秘の解消、デトックス、免疫力向上、自律神経を整えたり、皮膚への作用としては、うるおいを保つ、やけどや日焼けのケア、シミ・シワ予防などとも言われています。昨年は新型コロナウイルスの影響により、巣ごもり需要があったことから、家の中で植物を育てたりする方が増え、アロエを観賞植物としてご購入いただき、育ったら取って食べたり、ヤケドやケガをしたら塗ったりと楽しみ方も広がっています。

■今後の目標や展望は?
アロエには美肌、整腸などを始め、多くの効果が期待されており、美容と健康に優れた商品をお客様へ提供することで、6次化商品に付加価値を付け生産者の所得向上、雇用創出、農業従事者育成、地域活性化に繋げながらアロエとヤギの持続可能な循環農業を実践し、SDGsへの取り組みも積極的に行っています。生活様式が変わりながらも、観光業は回復することを期待し、農園で体験いただける新しいサービスや、商品開発の準備を行っています。ぜひ、しろう農園go at caféにお越しいただき、心身共にリフレッシュしてください。


宮古島では昔からなじみのあるアロエベラがこんなにもすごい植物だとは知りませんでした。最近、健康に気を使う人も増えたとおもいますので、ぜひアロエで健康に!そして若々しく!を目指してみてはいかがですか?