2019年9月号掲載「ヤギ文化の魅力を届けたい」

2019/08/28


■藤澤 雅義さん
SUPER STAR
めーめー麺 オーナー


店内にはヤギのオブジェが!

ステーキとライヴが楽しめるお店「SUPER STAR」など複数の店舗を経営される藤澤雅義さん。下里通りに今年の1月に開店した山羊そばが自慢のお店「めーめー麺」についてお話を伺いました。

■「山羊そば」のお店とすぐ分かる店名ですね!
お客さんに来てもらう為には、コンセプトがきちんと伝わる名前にすることが大事だと思っています。ただ、そのまますぎると面白くないので、遊び心を加えてちょっとヒネるのが良いと思います。お店のメニューも同じで、塩や味噌がベースの本格的な山羊そばだけでなく、ココナッツ味やカレー味のような一風変わったものもご用意しています。宮古島らしさにこだわった居酒屋メニューも豊富ですので、若い人や観光客の皆さんに楽しんでもらいたいですね。

■しかし、なぜ「山羊」だったのでしょう?
私はずっと、「宮古島がもっと注目されるようになってほしい、もっと発展してほしい」という思いのもとで事業をやっています。しかしそれを実現するには、何かキャッチーな「宮古島らしいもの」を作らなくてはならないと考えていたんですね。そんなとき、宴席の〆によく食べる山羊汁を思い出して「これだ!」と。沖縄っぽいとか、南国っぽいとかではなく、山羊には明確な「宮古島らしさ」が感じられます。しかも、他の地域ではなかなか食べられない。強い観光コンテンツになると予感しました。ただ、クセの強さが問題で…。私はとても美味しく食べられるんですが、宮古島の方でも苦手という人は少なくありません。観光客にウケないものでは本末転倒ですので、メニューは慎重に検討しました。確かに、インパクトの強い食材ですよね。でも、山羊の味は、好きな人はとことん好きになる。そうでない人でも最初は抵抗感があっても、3回食べればハマってしまうような味わい深さがあります。また、世界的に見れば山羊を食べる国はけっこうあるんです。豚や牛などと比べてヘルシーな点も魅力ですし、カジュアルに楽しめる工夫をすれば、日本人にも外国人にもウケるものになると考えました。結果として、非常に食べやすい山羊そばができたと思います。東京の社員にも試食をさせ、島外の人でも受け入れやすい味へと調整しました。5月に都内の沖縄料理のフェスに出店したところ1500食もの提供に成功。アンケート調査でも95%の人が美味しいと評価をしてくださり、山羊を宮古島の観光コンテンツとすることに手ごたえを感じた次第です。

■今後の目標は?
できれば山羊による観光客の呼び込みを行ないたいですね。そばだけでなく、山羊はシチューなどの煮込み料理も美味しい。山羊刺しなら臭みもほとんど感じないし、食べ比べなども楽しめます。いっそ、めーめー麺を東京に出店し、「宮古島に来たら山羊を食べよう」という文化を作っていくのも面白いと思います。また、山羊というものを食材としてだけでなく観光コンテンツ化していきたいですね。子どもが山羊と触れ合えるような牧場があったら面白いと思いませんか?海に入れない冬の間も、山羊で観光客を呼べるようになれば島の観光業も安定します。山羊の持つ魅力を十分に生かすことで、宮古島全体の発展に貢献できたらと思います。


お話の中から藤澤さんの宮古島への熱い思い、山羊への思いが強く感じられました。是非、まだ食べられていない方は今日の夕飯は、「めーめー麺」で決まりですね。