2017年4月号掲載「宮古島と中国の架け橋に」

2017/04/03

■王 艶霞【ワン イェンシャ】(右)
 カラオケ 夜来香-イェライシャン- オーナー
■王 巍【オー ギ】(左)
 株式会社ONEWAY 代表取締役

3月より始まったクルーズ船入港

 一昨年より始まった外国クルーズ船の入港。その中でも中国から訪れるクルーズ船の数は多く、昨年は約21万人の方が宮古島へ訪れました。今年も3月よりクルーズ船の入港が始まりました。
 今回は、クルーズ船で来られる中国観光客の方へ通訳やガイドとして、宮古島で頑張る中国出身のお二人にお話を伺ってきました。


■宮古島に来たきっかけを教えてください。
 宮古島に来たのは友人から誘われたリゾートバイトがきっかけでした。それまで、沖縄は知っていましたが日本と言えば東京や京都、福岡などをイメージしていたので、そういった都会とは違う雰囲気の宮古島に、初めて訪れた時には驚きました。でも、住めばミヤコで、人も優しくて凄く気に入りました。何より言葉は「あいうえお」しか分からない私を受け入れてくれた宮古の人たちには今も感謝しています。(王 艶霞さん 以下ワンさん)

 僕は、留学生として初めて日本に来ました。日本について学び知ることで、日本のことが好きになり、現在の会社経営に至ります。大草原しか知らない内モンゴル出身の僕が3年前に旅行で宮古島を訪れ、見たことがない海の青さに一目惚れしました。何度も来島し、この大自然の綺麗さはもちろんですが、何より島の人々の温厚さとたくましさに惹かれていきました。来島する中で、モズク漁師さんと知り合いになり、健康に良いモズクをもっとたくさんの人に知って欲しいという考えで意気投合し、一緒に仕事をすることになったのが移住の一番のきっかけでした。(王 巍さん 以下 おーくん)


■お仕事はどんなことをされているんですか?
 昼間は、クルーズ船で訪れた中国からの観光客を対象としたバスガイドをしています。夜は、カラオケも歌えるお店(夜来香)を経営しています。最初はお店だけの仕事だったのですが、宮古島のクルーズ船受け入れをきっかけに旅行会社JTBさんからバスガイドのお話を頂き、少しでも宮古の人たちの役に立つことができたらと考えて始めました。今は、中国で行う宮古島のPRイベントにも参加し、毎日忙しいですがやりがいを感じています。(ワンさん)

 僕は、宮古島を中国に向けてPRする仕事と中国語講座を開講しています。僕の好きな宮古島を、中国語圏の人達にも知って欲しいと思い、自分の中国語ホームページに島の写真や文化や観光情報などを掲載しています。少しでも知ることによって宮古島へ訪れる人数に繋がればと思ってます。今開講している講座では、まだ生徒さんは少ないのですが今後受講する方が増えて欲しいと思ってます。講座を通して分かり合えるチャンスとなり、将来は島の方々が中国語圏の観光客とコミュニケーションを取れる日が必ず来ると信じてます。(おーくん)


■今後の展開について教えて下さい。
 今後、中国と宮古島の架け橋になることが何かできないかと考えています。宮古島にきて宮古島を好きになりました。同じように宮古島の人たちに中国を知って好きになって欲しいです。その為に、昨年度、沖縄特例通訳案内士と言う資格も取得しました。その資格を生かして、ガイドのお仕事や他にも架け橋となれることを探していきたいと思います。中国観光客の人達に中国出身の私がガイドを行うことで、宮古島だけではなく、沖縄県内の全ての人文、地理、歴史について知る機会を作り、新たな発見に繋げられるように頑張ります(ワンさん)

 僕もワンさんと同じように考えています。両国の良し悪しを知る僕だからこそできることがあります。最近、中国観光客のマナー問題が深刻です。文化の違いをきちんと教えることで解決できると思います。一人では微力ですが、文化の違いを誰か一人伝え、その一人が次の誰かに伝えることでより多くの人に知ってもらうことができます。すぐに良い結果は出せませんが、島の方々には温かい目で見守って頂きたいです。もう一つは、大自然に恵まれる宮古島で育てられた水産物や農産物などをブランド化し、全世界に発信し、宮古島をもっともっと注目してもらいたいです。宮古島の皆様とともに宮古島を愛する宮古人として努力していきます。(おーくん)

我们爱自己的故乡,更爱第二故乡宫古岛,相信会前景无限!
訳(自分の故郷を愛し、宮古島は第二の故郷としてもっと愛し、宮古島の未来は無限大である)


 取材中、終始笑顔で話すお二人の姿が印象的でした。ワンさんとおーくんが教える中国語なら楽しく学べる気がします。
興味のある方はぜひ、夜来香へ足を運んで下さい。