2012年8月号掲載 ラムサール条約認定「与那覇湾」

2012/08/01

 宮古島の南西部に位置し、平良から下地へとのびる海沿いの道を走ると、右側に与那覇湾を一望できます。先月3日にこの与那覇湾を含む全国9ヶ所が新たにラムサール条約に登録されました。県内では漫湖、慶良間諸島海域、名蔵アンパル、久米島の渓流・湿地に次いで5ヵ所目の登録となります。

 与那覇湾は卵形に湾曲した遠浅の海岸で、沖合いに伊良部島が湾の出口を閉ざすようにあるため、年間を通して穏やかな海となっています。

 湾の規模は約704㌶もあり、広大な干潟にはたくさんの生き物が生息しています。沿岸部にはメヒルギなどのマングローブ林が分布しており、シマシラキ、ビロウ、モモタマナ、モクマオウなどの植物も見られます。動物ではシベリアから東南アジアまで移動するシギ、チドリ類などの鳥類が多く確認されていて、中には絶滅危惧種のクロツラヘラサギやツクシガモなどの希少な鳥類も含まれています。

 毎年、与那覇湾で行われてる「サニツ浜カーニバル」では広大な自然に触れながら、スポーツやレクリエーションを体験する行事が行われています。初夏頃の大潮の干潮時では、潮干狩りも出来るので、家族で訪れてみてはいかがですか?



記事:野崎 聡


※ラムサール条約

1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水度地の保全のための国際会議」で「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択された。開催地にちなみ「ラムサール条約」と呼ばれる。