■久貝 広美さん
BOOKs きょうはん 店長
本を選ぶ楽しさを伝えたい
六月一日に移転リニューアルオープンしたBOOKSきょうはんの名物店長、笑顔が素敵な久貝店長を取材して来ました。
■店長になられたきっかけは?
出身は旧上野村、現在の宮古島市上野字上野です。勤続年数32年、最初は西里にあったおきみや書店にパートタイムで勤めてました。本が特別好きだったというのではなく、雇用形態が子育て中だった私に合っていたので勤めていました。そのうち自然に本が好きになりました。勤務して6年ほどでおきみや書店からBOOKSきょうはんに変わることになり、店舗の場所も移転することになった時に店長の辞令をいただきました。それから26年間店長を務めさせてもらっています。実は、私は初代店長なんです。なので店長がどんな仕事をするのかも分からず、全てが手探りの状態でした。スタッフに支えられながらどうにか今日までやってきました。ありがたいですね。この仕事が好きで、職場が好きで、スタッフに支えられ、私にとって仕事は大好きな趣味の一つなんです。
■この仕事をしていて良かったと思うことは?
子供たちが本を好きになってくれたことです。すでに大人になった子供たちはもちろん孫たちも本を読むのが大好きです。私は誕生日のプレゼント、お年玉にも必ず図書カードを贈っています(笑)孫たちから「この本が読みたい!」と連絡が来るたびにこの仕事をしていて良かったと思います。また、私はスピリチュアルの本が好きで、斎藤 一人さんとひすいこたろうさんの本が大好きです。
読んでいると元気になり、悩み事を前向きに考えることが出来、たくさん救われました。必要な本は目に留まります。ダンボールから新刊を出すとき目に飛び込んで来るんです。本が「読んでよ!」と言ってくるようです。そして手に取ってページを開くと必ずその時必要なことを教えてくれます。そんな本との出会いがあるのもこの仕事のおかげです。
■活字離れをどう思いますか?
私はパソコンで検索した情報はあまり記憶に残らないのではないかと思います。目の届くところに本があれば気になった情報を何度も記憶に残すことが出来ます。
コミック本や漫画本もいいんですけど…。本は情報だけでなく身体に良いものを与えてくれると思います。
今の子供たちは食べ物にせよ、スマートフォンにせよ、身体にあまり良くないものにさらされています。読書は自分で考える力、言葉を覚えることで伝える力が身に付きます。本を読む時間はリラックス効果もあります。今の子供たちにこそ本を読んで欲しいですね。本屋に足を運んで目に止まった本を読んで欲しいです。子供たちに本を読んでもらうための活動をしています。各学校を訪問して生徒たちに指定図書の案内をしたり、実際に生徒たちにお店に来てもらって本を選んでもらうという活動をしています。この活動は三年前から始まりました。ある中学校の先生から「生徒たちを本屋に連れて行っていいですか?」とお問合せがあり、私は二つ返事で喜んで受け入れました。先生たちの間でこの話が広がり、今では何校かの先生が子供たちを連れて来ます。狩俣中学校は全生徒連れて来ます。生徒たちが実際に本屋に来て本を棚から抜き取る、これをブックハンティングと言うんですけど、生徒たちが楽しそうに本を選ぶ姿を見ていると私まで嬉しく、楽しくなります。
■どんな本屋さんにしたいですか?
私も社長も同じ考えなんですが、ワクワクする本屋さんにしたいです。地域の方に喜んでもらえる本屋さんにしたいです。前のイオン南店より店舗が狭くなり、以前あったキッズコーナーが今は無い状態です。限られたスペースでどんな本屋さんにするかこれから試行錯誤で進めて行きます。移転オープンの日ですが、その日は台風でした。雨風は強く無かったのですが、警報が出て学校はお休みしていたんです。オープンの日はすでに告知していたので悩みましたが、決意してオープンしました。「誰も来ないのでは?」と心配しながらでしたが、たくさんの方に来店いただきました。オープン前から並んでいる方もいました。学校が休みだったので子供たちもたくさん来てくれました。こんなにも地域に必要とされているんだと涙が出る思いでした。私のもう一つの趣味はカラオケです。マティダ市民劇場で歌ったりもします。司会をお願いされてすることもあります。私は「頼まれごとは試されごと」という言葉を常に頭においてます。頼まれたのに断るのは自分を試す機会を失くすということです。いつまで働けるかは分かりませんが、目の前にあることに挑戦して行こうと思います。
颯爽とした姿で朗らかに笑い語る久貝店長でした。BOOKSきょうはんでは本を一冊からお取り寄せ出来るそうです。皆さんも本屋に足を運んでお気に入りの
一冊を探してみませんか?


