虹色のたまごで幸せをお届け

虹色のたまごで幸せをお届け

小栗 直美(おぐり なおみ)さん

アトリエかふぅオーナー
エッグシェルモザイク®認定インストラクター

エコ×アクセサリー

 皆さんは普段どのくらいエコについて考えていますか?ゴミとして捨てられる物がアクセサリーとして蘇る、そんな素敵な活動をされている小栗直美さんを取材させていただきました。

エッグシェルモザイク®とは何ですか?
 エッグシェルモザイク®は、本来ゴミとして捨てられてしまう卵の殻を素材とし、彩色を施し、形づくり、美しいグラデーションの雑貨やアクセサリーに生まれ変わらせるハンドメイドクラフトです。どこでも手に入る卵の殻が素材なので、どこでも誰でも楽しめて、地域の卵を使えば地域産業にも貢献でき、アップサイクルで環境にも優しい。そんなエコでエシカルなクラフト、それがエッグシェルモザイクです。自然な亀裂を利用して手作りしていますので、商品によって様々な個性があるのも特徴です。

エッグシェルモザイクを始めたきっかけ
 子供の頃から手作りが好きで、これまで様々なハンドメイドを楽しんできました。エッグシェルモザイクを初めて見たのは偶然流れてきたSNS投稿でした。卵の殻がアクセサリーに生まれ変わる驚きと、その美しいグラデーションに一目惚れしました。それからずっとその美しさが忘れられず、宮古島へ移住した後に、一大決心して東京まで習いに行きました。その後数年かけて上級技法まで習得し、その後認定を受け、2023年に工房兼ショップ『アトリエかふぅ』をオープンしました。『かふぅ』とは沖縄の言葉で「幸運・幸せ」という意味です。

移住のきっかけは何ですか?
 移住前は愛知県の知多半島の中ほど、主人の生まれ育った半田市という町で、夫婦+愛犬2匹で暮らしていました。
 夫婦ともに沖縄が好きで、ずっと本島に通っていました。定年後は沖縄本島に住もうと準備を進める中、「一度は行っておこう」と訪れた宮古島に大ハマリしてしまったのがきっかけでした。美しい海はもちろん、大きすぎない島の規模感、程よく便利で自然豊かな環境。「暮らすなら宮古島がいい!」と夫婦で意見も一致しましたので、それから1年半ほどかけて物件探しなど準備を進め、2017年6月に愛犬2匹と共に移住しました。宮古島に住んでみて本当に良かったと感じています。第一印象のとおり、程よく田舎で程よく都会で暮らしやすいです。気候も、夏は内地より暑過ぎず、冬は内地より暖かい。ただ、慣れてきたからか最近は宮古の冬が寒く感じるようになってきましたが…(笑)。そして、集落の皆さんにもよくしていただき、自治会などの行事にも参加させていただいてます。
 宮古島に来てから、夫婦それぞれ趣味を楽しむことも増えました。夫はフラやバレーボールに、私は仲間との海活や旅行、ビーチクリーン。仕事だけではない人間関係や楽しみ方を見つけた感じで、これからも楽しみです。

これからの展開について
 卵の殻だけでなく、ビーチクリーンで拾う海洋プラスチックや漂着漁網の繊維などのアップサイクルにも取り組んでいけたらと思っています。
 また、島内でもクリエイターの方が増えているので、ハンドメイドクリエイター同士が繋がれるような場や仕組みがあれば…と思っていますが、自分に何ができるか具体的なことはまだ全くわかりません(笑)。
 ひとりで頑張っているクリエイターさん!ぜひお友達になりましょう!

 卵の殻からこんな綺麗なアクセサリーが出来ているという驚きが下地の可愛い工房につまってます。ワークショップも行っているとの事ですので、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?詳しくは71ページをご覧ください。

2025年5月号掲載