宮古島に正しいフィットネス情報を

宮古島に正しいフィットネス情報を

高田 洋史(たかだ ひろし) さん

ラクトレみやこ

・フィットネスコンサルタント
・パーソナルトレーナー
・整体師

本当に大切なことを伝えるために

 オフィスワークや力仕事、育児などから来る身体の不調は昔から悩みの種です。今回はそんな身体の不調を改善するスペシャリストの高田洋史さんを取材しました。

高田さんの経歴を教えてください。
 子供の頃から太っていて、20歳で体重が人生最大の107.5キロまで太りました。その後、半年で30キロのダイエットに成功し、痩せたことで私の人生は大きく変わりました。それを社会に還元したいと、フィットネス業界に足を踏み入れました。日本最大手のフィットネスクラブで25年間、店舗運営、人材教育、プログラム開発などに携わりました。10年前に独立し、現在はフィットネスコンサルタントとパーソナルトレーナーとして活動しています。

多くの資格をお持ちですががどのような経緯がありますか?
 お客様のサポート範囲が広がるにつれて、運動よりも栄養アドバイスやメンタルケアが重要になるケースが増えてきました。また、体調不良でリハビリテーションが必要な方もいらっしゃいます。特定の資格を持っていないと対応できない業務もあり、結果として多くの資格を取得することになりました。

宮古島に来たきっかけを教えてください。
 私は群馬県出身で、海のない県で育ちました。その為海に憧れがあり、横浜に住んだりしたのですが、会社の退職を機に沖縄に足を運ぶようになりました。そんな時宮古島で出会った方々とコミュニティーができて、その後10年間は毎月訪れるようになりました。宮古島の自然に触れると、いつも「多幸感」に包まれます。朝起きて窓を開けた時、車で海沿いを走る時、畑で作った野菜を食べる時鳥や昆虫を見る時など、自分も自然の一部であり、「君も生きていていいんだよ」と語りかけられているような気がします。移住してまだ1年で「島の人」に登場するのは気が引けますが、毎日楽しく宮古島生活を送っています。

ラクトレみやこさんの魅力を教えてください。
 私自身20歳でダイエットに成功しましたが、その前に間違った方法で何度も失敗し、怪我も経験しました。だからこそ、お客様に同じ思いをして欲しくないのです。
今は情報がありすぎて、何が正しいのか分かりません。SNSや動画サイトに投稿されている情報は、閲覧数を稼ぐために誇張されていたり、奇抜な内容だったりするものも少なくありません。「腹筋をすればやせる」「断食をすればやせる」「プロテインを飲めばやせる」といった情報は、すべて誤りです。30年にわたり、延べ1万人以上に指導してきた経験と実績、「正しい情報」が私の強みです。

どのような情報が「正しい情報」だとお考えですか?
 正しい情報とは、実はごく当たり前のことなんです。ダイエットを例にすれば「食事をコントロールして、筋トレする」といった情報は、誰もが知っているため、なかなか注目されません。それよりも「これ一粒でウェスト◯センチ!」に目がいっちゃいますよね。しかし、重要なのは、この当たり前のことを深く掘り下げていくことなんです。食事コントロールで言うと、食事回数を増やす(間違いではありません)、量ではなく内容を工夫する、カロリーは少なく栄養素は多く、といった点が重要になります。「甘い物がどうしてもやめられない」という人は多いですよね。その原因は、体にエネルギーが足りていないのです。正確には回っていないといった方がいいでしょう。正しいダイエットをすれば、甘いものを無理に我慢するのではなく、自然と欲しくなくなるはずなんです。私はこのような情報を提供しています。

今後の目標などを教えてください。
 宮古島の健康意識は、現在も「根源療法」ではなく「対処療法」になっていると感じます。もちろん薬や医療も大事ではありますが、まずは怪我や病気をしないことが重要です。そのためには、適切な食事と運動(と休養)をしっかりする以外に方法はありません。現在宮古島市の介護予防事業を受託していますが、個人としても、企業様と連携する形でも、宮古島市の健康意識向上に貢献していきたいと考えています。またこれまでは出張が主でしたが、4月1日に下里に店舗をオープンする予定です。

 確かな専門知識と技術を持っていながらも謙虚な姿勢で宮古島に貢献しようとする高田さんからお話を伺うことが出来ました。身体の不調やなかなか改善しない慢性的な痛みなどをお持ちの方は一度お話を聞いてみてはいかがでしょうか?

2025年3月号掲載