憧れ続けていた夢が現実に

憧れ続けていた夢が現実に

ザ・ワンダラーズ さん

ボーカル :佐平健蔵(前列左2番目)・平良直也(前列右2番目)
      友利浩二(前列右)・新城信幸(前列左) 
ギター  :池間正樹(後列左3番目)・依田椋(後列左2番目) 
ベース   :新城浩太(後列左4番目) 
ドラム   :砂川翼 (後列左) 
サックス :マギー (後列左5番目) 
トランペット:瑞慶覧透(後列左6番目)

コピーバンドからオリジナルへ

 皆さんは70年代に一世風靡したシャネルズというグループを覚えていますか?今回は宮古島の音楽業界を盛り上げ、多くのミュージシャンとも親交のある「ザ・ワンダラーズ」さんを取材してきました。

「ザ・ワンダラーズ」の紹介してください。
 1976年、黒人のソウルミュージックやドゥーワップに憧れた若者達が顔に靴墨を塗り登場したのがシャネルズです。彼らは昭和を代表する数々の名曲を生み出しました。
そのシャネルズに心を奪われた宮古島の中学生達がコピーバンドを結成しました。時を経て、当時の情熱と憧れが再燃し、平良直也(ボーカル)の呼びかけのもと再結成されたのが「ザ・ワンダラーズ」です。メンバーチェンジを経ながらも結成から15年を迎え、今は10人編成のバンドとして活動を続けています。
 「ボーカル」佐平健蔵・平良直也・友利浩二・新城信幸「ギター」池間正樹・依田椋「ベース」新城浩太「ドラム」砂川翼「サックス」マギー「トランペット」瑞慶覧透の10名で構成しています。
ライブではボーカルの友利浩二が愉快なトークで会場を盛り上げ、老若男女を問わず楽しめる名曲「め組のひと」では歌とダンスで観客を巻き込み、一体感のあるショーを繰り広げます。多くの世代に愛される楽曲と、このトークが「ザ・ワンダラーズ」の強みです。

今までの活動を教えてください。
 「ザ・ワンダラーズ」は地元のイベントやライブハウスで精力的に演奏を行っています。宮古島の音楽シーンを活気づけようと、これまでにオリオンビアフェスト、宮古島夏まつり、宮古の産業まつり、宮ロック前夜祭などに出演しました。モンゴル800・かりゆし58・細美武士(ELLEGARDEN)・TOSHI-LOW(BRAHMAN)、下地勇といった著名なバンドやミュージシャンと親交が深く、数多くのイベントで共演させていただきました。2023年7月には、宮古島で初のワンマンライブを開催し、お陰様でチケットは完売(約180人動員)となりました。さらに嬉しいことに同年10月に「Rock Swell 2023」にて、元シャネルズのメンバーである田代まさし氏と共演することが出来ました。このライブは大きな反響を呼び、会場は約1200人の観客で賑わいました。 さらにありがたいことにその模様はYahoo!ニュースをはじめ各大手メディアに取り上げられ、YouTubeの映像は100万回再生を突破し、一躍話題となったのです。この勢いを受け、2024年10月には東京開催されたイベント「DooWop CARNIVAL vol.1」に招待され、初の東京ライブを実現出来ました。その時のチケットはイープラスで販売され、2分で完売、約300名を動員しました。

今後の目標を教えてください。
 年明け2025年1月には宮古島でのワンマンライブ、春には「DooWop CARNIVAL vol.2(川崎クラブチッタ)」が確定しており、3万人規模のイベント出演の話も持ち上がっています。また、オリジナル曲の作成も進めているので皆様にお披露目する日も近いと思います。歳だとか離島だとか夢をあきらめる理由はたくさんありますが、挑戦を続けることで憧れが現実になることを島の子供たちに身をもって見せることが出来ればと思います。今後の目標はコピーバンドからの躍進です。オリジナルの曲で大勢の観客を動員し、宮古島の音楽シーンになくてはならない存在になることが応援してくれる家族や仲間への恩返しになると思っています。

 島の中学生達がそれぞれの経験を経て、大人になっても少年の心を忘れずに再結成した「ザ・ワンダラーズ」、宮古島から日本全国に活動を拡大し続けている彼らの活躍がこれからも楽しみです。

2025年1月号掲載