下地 ハイネ( しもじ はいね)さん
平良字西里出身
宮古島市立図書館勤務
図書館に遊びに来て下さい!
図書館に行かれたことはありますか?可愛い笑顔で訪れる方を迎えてくれる下地さんは今年三月に宮古高校を卒業したばかりの18歳です。今回は市民の憩いの場図書館で懸命に働く下地さんを取材して来ました。
■図書館勤務のきっかけは?
進路相談室に貼られていた求人票がきっかけです。
高校を卒業したらほとんどの人が島を出ていきます。私は卒業間際の2月になっても行きたい進路が決められずにいました。あっちの大学、こっちの大学と選択肢がありすぎて、私の性格では、目標もなくやりたい事もなく進路を決めたら絶対に辞めるだろうと思い、とりあえず宮古島に残りやりたい事を探そうと決め、仲の良かった先生にも相談しながら宮古島で就職することにしました。市役所と図書館のどちらかに就職しようと迷っていましたが、図書館に見学で来た時に働いている方たちや職場の雰囲気が好きになり図書館にしました。
私はとてもおしゃべりなので、親しい友達からは「キャラじゃないでしょう!」と笑われました。でも、今は一緒に働く方たちにも私のキャラを分かっていただき毎日楽しく働いています。本はそんな読む方じゃなかったけど今では本が大好きになりました。エッセイ本や自己開発の本をよく読みます。
■図書館で働いて嬉しかった事、辛かった事は?
最初は慣れなくて続けられるか心配でした。とりあえず笑顔を忘れずにいようと意識していました。しだいに利用者の方とお話するのが楽しくなって、職場の先輩たちとも仲良く談笑できるようになりました。辛かった事はほとんど無いです。大変なのは本を探す時くらいです。本の位置はパソコンで管理しているのですが、利用者の方が元のコーナーに戻さなかった時など色々な理由でその場所に無い時は探すのが大変です。
一番嬉しかった事は今年の八月に私の考えたイベントが実現した事です。中高生の子供たちにもっと図書館を利用して欲しくてやったイベントなんですが、閉館後の図書館で暗い中を謎解きゲームをしながら進んで行くイベントです。ポスターを作って参加者を募ったり、クイズを作ったり大変でしたが、参加者50名くらい集めて実現しました。とても楽しかったです。これからも面白いイベントを考えて実現していきたいと思います。今年はもしかして音楽に関する企画をやるかもです。利用者の方がほっこり出来るイベントをどんどんやって多くの方に図書館を利用していただきたいです。
■図書館のおすすめポイントは?
きれいで利用しやすい施設です。郷土コーナーや漫画コーナー等おすすめポイントはいっぱいあるけど、私が好きな場所は児童コーナーの奥にある「おはなしのへや」です。靴を脱いで入るお部屋で子供たちや親子でゆっくり寛ぐことが出来ます。毎週土曜日の午後3時から「おはなし会」と言って、ボランティアの方たちが昔話や紙芝居、読み聞かせをやっています。私も時々読み聞かせをするんですが、最初はすごく緊張しました。今はだいぶ慣れて自分自身も楽しみながらやっています。後スタッフの優しさもおすすめポイントです。館長をはじめみんな優しいです。毎日学ばせてもらっていて、丁寧に仕事を教えてくれるお陰で楽しく仕事出来ています。感謝しかありません。
■高校生の時と現在の宮古島に対する思いは?
学生の時は島について考えることは全く無かったです。私にとっては当たり前の環境でしかありませんでした、今は違います。図書館で働いていると宮古島の事を知りたいと訪れる移住者の方や観光客の方と出会います。そんなに宮古島って魅力的なんだなって、宮古島に興味を持っている人が多いのに驚きます。私も宮古島について色々知りたいと思い休日に観光地や気になった所に行くようになりました。人の暖かさも感じます。毎日楽しく働いていて、利用者の方と本を探している時は一緒に散歩をしているようです。図書館で働いて宮古島が大好きになりました。
■今後の目標は?
まだまだやりたい事は見つからないですが、日々成長させてもらっていると思います。実は宮古島を離れられるかなって心配です。今はそのくらい自分の環境が大好きです。ピアノ、ギター、バスケット、英語、ジム通い、やりたいことは沢山あるけど、全て宮古島で出来るので(笑)。これから辛い事ももしかしたらあるかもだけど、笑顔を忘れずにいようと思います。パワーは有り余っているので色々挑戦していきます。
コロコロとよく笑う下地さん、これからも笑顔とパワーで図書館をみんなが楽しめる場所にしていくことでしょう。宮古島市立図書館を訪れた時は下地さんの笑顔を探してみて下さい。
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2024年11月号掲載