山下 英(やました ひで)さん
山下 ユキさん
カフェレストラン カラカラ
カラカラ工房 オーナー
変化を楽しむ
宮古島にカフェが無かった頃から、カフェ1号店としてカフェを営み、昨年2023年11月18日に20周年を迎えたカフェレストランカラカラのオーナー山下さんご夫婦にお話を伺ってきました。
■山下さんご夫婦から見た宮古島は?
最高な場所です。最近は、ホテルも沢山できて、20年前と比べるとかなり変わりましたが、宮古島にとって良い方向に変化しているのではないかと思います。宮古島に来た当初は、程よい田舎を求めて来ましたが、今はこの変化を楽しんでいます。
■宮古島でカフェをオープンした経緯は?
私達は神戸出身で、もともと宮古島によく旅行で遊びに来ていました。島の方々は、家族のように私たちを迎え入れてくれました。とても居心地が良く、宮古島に旅行に来るようになってからは、他の場所には行かなくなる程に、この島を気に入りました。移住するきっかけとなったのは、阪神淡路大震災でした。被害に遭って、数年で宮古島に移住を決めました。元々、神戸で飲食をやっていたので、約1年かけてお店の内装やお庭を全て手作りで作り、2003年11月18日に、カフェレストランカラカラをオープンしました。
■カフェレストランカラカラのこだわりは?
全て手作りで、宮古島の素材を使って、内装やお庭を作っています。琉球松を使って作った椅子や宮古トラバーチンという石を使ったテーブルなど、宮古島の素材をふんだんに使っています。お客様がゆっくりと寛いでいただける癒しの空間にすることを意識しています。お店全体が自然の植物のように、模様替えやお庭作りをして、常に変化するようにしています。森の中の一部のように自然に溢れて変化し、心癒す空間でありたいです。
■20周年を迎えて
これから何年続くかわからないけど、体が続く限りはこのお店をやっていきたいです。20年もの時が経つと、当時来て頂いたカップルが、10年後に夫婦になってまた来て下さったり、当時小さかった子供が大きくなってまた来て下さったりして嬉しいです。コロナが明けてから、沢山のリピーター様にお会いできて嬉しいです。そして、リピーター様が目に見えてわかるように、日々変化のある店作りをこれからもしていきます。また、何年経っても、1度お店を通り過ぎて、その後Uターンして戻ってきてくれる方がいらっしゃって、それが一番嬉しいです。観光の方にも、地元の方にも親しんでもらえるお店にしたいです。
■読者の皆様に伝えたいこと
宮古島のはじまりはカラカラから、宮古島を知りたければカラカラ。宮古島の観光について知りたいことがあれば、アドバイスできます。ずっとゴルフをやってきたので、ゴルフの事でも聞きに来てください。人生の良き相談相手になると思います。
店内には沢山の来店されたお客様の写真が飾られており、その写真1枚1枚に、詰まる沢山のエピソードもお話していただきました。来店された方一人一人と向き合い、人との出会いを本当に大切にされていて素敵だなと感じました。
2024年5月号掲載