新里 好広(しんざと よしひろ)さん
Y’s Garden 狩俣キャンプ場
狩俣の魅力を伝えたい
島の恵みの絶景や星空を満喫しながら、心も身体も解放的にさせてくれるY’s Garden 狩俣キャンプ場。そこで宮古島の自然や文化と人々を繋げる活動を続けられている新里さんにお話を伺ってきました。
■キャンプ場を始めたきっかけは?
生まれは石垣島ですが、両親の出身地である宮古島に小学5年生の時に引っ越してきました。
住み始めた狩俣の地域は素晴らしい環境であるものの、若者が少なく、このままだと活気が失われていく危機感があり、地域を盛り上げる拠点を作りたいと思い、キャンプ場を少しずつ作り始めました。
たくさんの方々に手伝ってもらい、2020年3月にオープンしました。
キャンプ場運営の手助けをしてくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
■キャンプ場運営のお仕事って?
宿泊管理や施設の管理以外に、お客さんとゆんたく(沖縄の方言で 「おしゃべり」 のこと)しながら、宮古島・狩俣の歴史を伝えたり、おすすめスポットを案内したりしています。
リピーターや長期滞在の方々が、キャンプ場の整備や植樹、ビーチクリーンを手伝ってくれることも多く、楽しみながらより良いキャンプ場になるよう少しずつ整備しています。
オープン当初すぐにコロナの影響で続々と島内の小中学校の休校が決まった時、子ども達に伸び伸び遊んでもらいたい!親御さんにリフレッシュしてもらいたい!と思いました。
そこに以前働いていたTさんがキャンプ場を生かした支援を提案してくれて、実現に向けて力を貸してくださり、小中学生のいる家庭へキャンプ場を無料開放するという形でお役に立つことができました。
その時、子ども達がいい表情で伸び伸びと過ごす姿を見て、これからもキャンプ場にできる子育て支援を続けていきたいと思います。
■このお仕事のやりがいは?
狩俣の素晴らしい自然を感じるこのキャンプ場で、人々が笑顔になって楽しそうに過ごし、「ここに来てよかった。また泊まりに来ます」と言われた時は本当に嬉しく、キャンプ場を作ってよかったと感じます。
このキャンプ場を盛り上げていくことが、狩俣の活性化に繋がると信じ、そこにやりがいを感じて頑張っています。
キャンプを通して「生きる力」を育む活動を子育て支援の一環としてやっていくことも大きなやりがいですね。
■キャンプ場の魅力ってどんなところ?
やはり、大自然に囲まれた開放的な環境ですね。
また、いろいろな人が集まるので楽しいですよ。旅人がいろいろな旅のエピソードを聞かせてくれたり、キャンプの新しい楽しみ方や悩み相談まで様々な話が飛び交い、仲良くなりやすいですね。お客さん同士のいい出会いを見ていると嬉しくなります。
青空や星空の下でBBQの火を囲んで、みんながそれぞれ自由に話したい話をする。時には三線の音色に合わせて歌ったり、お酒を交わしたりして心を通わせる時間が流れて、そんな雰囲気や人との交流があるのも魅力です。
■これからの活動は?
大好きなショベルカーの操縦を楽しみながら、これからも日々キャンプ場の整備を続けて、より良い場所づくりを目指いしていきます。
中でも防風林作りやバナナなど実のなる木々を増やす等、植樹に力を入れています。また、海沿いのテントを張るサイト横のビーチに漂流物が多く、ビーチクリーンが欠かせないのですが、それもお客さんと一緒に宮古島の自然環境についてに考え、楽しみながら継続していけたらいいなと思います。
集った人々も自然も狩俣も元気になっていく、そんな場所になるよう、これからも皆さんのお力を借りながら、このキャンプ場を続けていきたいと思っています。
今回、狩俣の歴史やキャンプ場の事などを優しい笑顔でお話ししてくださって、新里さんがお客さんとすぐに打ち解ける理由が分かった気がしました。私も、宮古島の自然を改めて満喫しに、キャンプをしたくなりました。
お問い合わせ:090-7587-8031
狩俣キャンプ場Instagram▼
https://instagram.com/ysgarden_miyako?igshid=YmMyMTA2M2Y=
2023年4月号掲載