2022年2月号掲載「海の恵みに感謝をして」

2022年2月号掲載「海の恵みに感謝をして」

濵口 美由紀さん(写真中央)
 浜口水産株式会社  代表
濱川麗依さん、前泊亘さん、濱川愛美さん、濵口博至さん

貴重な海洋資源を余すことなく商品化

今回は伊良部島で水産加工業を営んでいる浜口水産株式会社の代表、濵口美由紀さんにお話を伺いました。

■この島に来たきっかけを教えてください。
今から約10年前、何気なく旅行で訪れた石垣島でいただいたカツオのあまりの美味しさにとても感動したことがありました。
主人が長く水産物を扱う仕事をしていたので、様々な産地の美味しい魚を知っていたつもりでしたが、その時食べたカツオは上質のマグロの赤身の様な食感で、これまで食べたカツオの刺身の中で一番美味しいと感じました。
その経験をきっかけに沖縄の自然豊かな海で育まれる水産資源に関心を持ち始めました。
ある日、沖縄本島で懇意にしている方に石垣で出会ったカツオの話しをすると、「カツオは僕の生まれ育った島で水揚げされたものが最高だ!」と言われ、後日、彼に案内してもらったのが伊良部大橋開通前の伊良部島でした。
案内された際にいただいた佐良浜漁港で水揚げされたカツオは、新鮮で言葉で表現できないほどの美味しさだったのを今でもよく覚えています。
それから幾度となく伊良部島を訪れ、漁師さんたちと知り合いになり、お酒を酌み交わす仲となりました。
ある時いつもの様に漁師さんとお酒を飲んでいると、私の主人が「漁師にならないか?」と声をかけられました。
もともと漁師をやってみたいと思っていた主人がカツオの島と言われる伊良部島で偶然、漁師に誘われたことも移住を決めたきっかけの一つでした。
そして、2015年1月31日の伊良部大橋開通の日に空港から、長蛇の列の伊良部大橋を渡って、ようやく伊良部島に到着しました。

■浜口水産について教えてください。
移住後、主人は念願だった漁師になり、主人が大海原に繰り出している間、私はカツオ節工場でお手伝いをする日々を過ごしていました。
その工場で働いた際に、カツオ節を削った時に発生する粉が大量に廃棄されていることを知り、『漁師が苦労して捕った魚を無駄にするのはもったいない、何かに利用できないか』と考えました。
悶々と悩む日々を過ごすかと思いきや、悩むよりも行動しながら考えようと思い立ち2015年6月に浜口水産株式会社を設立し、加工品の製造を開始しました。
加工品の製造は、まず廃棄対象だった粉を仕入れ、その粉を超微粒子に挽きお湯にまぜるだけでそのままカツオ出汁になる『かつお節っ娘』を商品化し、さらに『かつお節っ娘』をもとに宮古みそを混ぜた『鰹ちゅう汁」が誕生しました。
弊社の商品は伊良部島に古くから伝わる食文化をヒントに商品開発を行っており、宮古みそをはじめ、全ての商品を手作業で手間ひまかけて製造しております。
伊良部島は、台風の襲来等で水揚げ量が少ない時期があるので、浜口水産では、年間を通して島で水揚げされた魚を刺身として提供できるように、水揚げされたその日のうちに捌き、超低温冷凍保管しています。
また、店舗では、お刺身だけでなく自社で開発したてんぷら粉『魚屋のてんぷら粉』を使ったアツアツの天ぷらなども販売しています。
浜口水産は、「伊良部島で水揚げされる魚を余すことなく商品化する!」ことを企業理念に日々奮闘しています。

■今後の目標や取り組みを教えてください。
今後はSNSで商品や生産者に関する情報発信・インターネットを活用した直販・ふるさと納税返礼品の商品充実など、伊良部島や浜口水産を応援してくれる方々に対し、もっと応えていきたいです。
さらに、伊良部島・宮古島で生産活動を行っている他の事業者と連携し、島の恵みを最大限に生かした、ここでしかできない商品開発に取り組んでいきたいと考えています。
そして、お取引先や様々なきっかけで浜口水産の商品をお買い求めいただいたお客様など、弊社と関わりのある全ての皆様に浜口水産と取引してよかった、商品を購入してよかったと思っていただける会社に成長していきたいと強く思います。
さらには、日々業務に取り組む従業員には浜口水産で働いてよかったと思ってもらえるような会社経営を目指していきたいと思います。
今後とも、浜口水産を宜しくお願い致します。

濵口さんのパワフルさ、明るさで伊良部島の貴重な水産資源の魅力をこれからも島内外に広く発信し、伊良部島の水産資源の良さをより多くの方に届けていただきたいと思います。
伊良部島へ訪問する際には浜口水産へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ0980-74-5056(浜口水産株式会社)
HP:https://hp.hamaguchi.okinawa
オンラインショップ
https://www.hamaguchi.okinawa