2021年11月号掲載「あなたが嬉しいとみんな幸せ」

2021年11月号掲載「あなたが嬉しいとみんな幸せ」

大枝 幸子さん
WEATHER PERMITTING OKINAWA 代表

(ウェザーパーミッティングオキナワ)
Instagram:@wphappy358

幸せサイクルづくり

南国の風景に映える鮮やかな色彩と軽やかなフォルムで多くの女性を魅了する、沖縄発祥のブランド、YOKANG(ヨーカン)。
宮古島唯一の販売店であるWEATHER PERMITTING OKINAWA(以下、WPO)の代表者である大枝幸子さんを取材して来ました。

■YOKANGについて教えて下さい。
YOKANGは沖縄県出身のデザイナー山内カンナさんとテキスタイルデザイナーの田仲洋さんご夫妻による沖縄発祥のブランドです。
沖縄の伝統工芸紅型をオマージュしており、紅型の手法を取り入れ、現代風にアレンジ、気軽に紅型を楽しんでいただける洋服です。
染め方は色々ありますが、片側だけに染めを施すことで女性の身体のラインを美しく見せてくれます。
今まではワンピースがほとんどだったんですが、今回初めてパンツやスカートが発売されました。毎年、春と秋に受注会をしており、今秋は9月末までやらさせていただいたんですが、実は受注会は宮古島のお客様からの強い要望で実現したのです。お客様が直接YOKANGの会社に電話をして交渉して下さったのです。「WPOで受注会をして下さい。私たちが買いますから」と…それで実現できたんです。感謝しかないです。
毎回テーマを決めて行っていますが、今回のテーマは「沖縄・奄美世界自然遺産決定 おめでとう!世界の宝と仲間たち」でした。
沖縄の自然をモチーフにしたデザインで、「今は大変な状況だけど、喜びの花を胸に咲かせていれば、きっと本当のお花が咲く」というメッセージが込められています。
YOKANGのデザイナーは宮古島を大切に思っていて、伊良部大橋をデザインした商品も作ってくれました。

■大枝さんとYOKANGの出会いは?
私は地元、茨城のスポーツクラブでインストラクターとして働いていました。
ダイビングのインストラクターの資格を取りたくて、ダイバーという雑誌で〝働きながらダイビングの資格を取ろう〟という広告を目にして初めて宮古島に来ました。
来てみると夜のお仕事だったんですが(笑)ですが、そのお店で働いたことで沢山の人と出会う事が出来ました。ご縁続きで、辞めて帰ろうと思うたびに人に救われる…を繰り返していましたが、本当にもう帰ろうと思っていた時にWPOで働かないかと誘っていただきました。
当時は沖縄のセレクトショップといった感じで、やちむん(沖縄の陶器)や琉球ガラス等を取り扱っていたのですが、その中にYOKANGがあったのです。
初めて見た時直ぐに心から惹かれました。その後リーマンショックの時に経営が悪化し経営陣で意見が分かれたりしました。そのタイミングで私がやろうと決心してWPOを買い取りました。そしてYOKANG中心のお店にしてきました。
YOKANGがあったからWPOで働きたいと思ったし、YOKANGがあるからこそ今も続けていられると思っています。
YOKANGを着ると気が引き締まるというのか、気合が入るというのか、スイッチが入ります。背中を押してくれる洋服です。

■現在の活動と今後の目標を教えて下さい。
私は「幸せサイクル」と言う言葉が大好きです。
あなたが嬉しい、私が嬉しい、誰かが嬉しい。それがクルクルと回っていくんです。
着てくれた方が嬉しくて、私が嬉しくて、作り手が嬉しい。今その幸せサイクルの流れでYOKANGのセカンドをやらさせてもらっています。
自分が着ていた服を他の方が喜んで着ているのが嬉しいみたいですし、セカンドを買われた方も新品ですとイベントやセレモニーがあった時に着ようと思い直ぐには着ないんですが、セカンドだと皆さん普段使いで気軽に着て下さる。古物商の資格を取って始めたらまた幸せサイクルが出来ました。
また少しずつですが、モデル事務所のような事もしています。
宮古島の子は素敵な魅力を持っているのに引っ込み思案な子が多いです。その子たちが輝ける場所を作っていけたら嬉しいです。
茨城も好きだけど、宮古島が大好きで、茨城に戻ると直ぐに宮古島に帰りたくてしょうがないです。宮古島に恩返しすることと島の魅力を伝えていきたいです。

WPOにはYOKANGだけではなく沖縄や宮古の作家さん、デザイナーの商品もあります。
見ているだけで心が和む商品には大枝さんの優しいメッセージが込めれれているのでしょう。
下里通りにあるWPOを訪れたら大枝さんの温かな笑顔が迎えてくれます。

※セカンドとはリサイクルのことです。